生まれた時からベジタリアンであるということ。

12/7

今は中国の四川省、綿陽市でボランティアをしている。
ここにはもう一人のインドからきたボランティアさんがいて、アヌーシャは生まれた時からベジタリアンだ。

農場にいる鳥。

ベジタリアン。
いつか美味しい肉を作る、提供するのに関わることをしていきたいなーと思っている私にとってこの人たちは味方につけたい人たちだ。
ちなみにヴィーガンは動物由来のタンパク質は一切食べない人、
ベジタリアンは乳製品と卵は食べるが肉は食べない人たちのことだ。

アヌーシャ:
インドでは今でも人口の60%がベジタリアン。
そのべジタリアンたちを支えているのがトロピカルに生えてる数々の野菜達。
トロピカルはそもそも野菜の種類が60種、
毎回のご飯の時には4種類の豆を食べる。だから、プロテインには困らない。
それに、毎日チーズと牛乳は欠かさず食べていたよ。村のどこをでも必ず牛だらけだからね。

でもここ中国でベジタリアンでい続けるのは大変。
ここの人たちは毎日のように豚肉を食べるし、料理にはラードを使うから私はここの野菜炒めも食べれないんだ。
いつも中国にきてしばらくすると肌が荒れてきて、顔はぶつぶつだらけになっちゃうんだけど、タイとか、南の方に戻るとすぐに治るんだ。
今、肌荒れがひどくて毎日卵を1日に2個は食べているけどそれでもちょっとマシになっただけ。。

私:
こんなに大変な思いをしていて、しかも自分の今の症状がビタミンB12とビタミンDが欠乏しているせいだって分かっているのに、ベジタリアンをやめようと思ったことはないの?

アヌーシャ:
それは、、今までに肉を食べたことがある人にとってはできることなのかもしれないけど私は生まれた時から肉を食べたことがないし、私の家族は卵さえ食べないわ。ひいおばあちゃんやひいおじいちゃんから先祖代々ずっと肉は一切食べてこなかっなたの。
肉がお皿に乗ってるのを見ても、私にはその動物本体がのってるようにみえる。
今までに食べようとしてみたことはあったけど、食べた後気持ち悪くなって熱が出て以来食べてない。
それにこの農場に来て豚の屠殺を見せてもらったんだけど、それまではいつか食べてもいいかもなんて思ってたけど、絶対食べない。って誓ったわ。

私:
そこまで、恐ろしいことなんだね、、、肉を食べるということは、君にとって。先祖代々肉をずっと食べてこなかったっていうことは、やっぱり遺伝的にそこに適用しているっていうこともあるだろうね。例えば日本人の約7割は乳糖をうまく消化する遺伝子を持っていない。そんな国の人が無理してベジタリアンになろうとしたら体を壊すだけだと思う。
だから私は、食べ物は君のいったように、60種類があるからこそベジタリアンが成り立つ、つまり、そこにある食べ物が人間の振る舞い、素行、習性を決めるのなら、豚肉と辛いものを食べる土地に生きながらもあなただけが変わらないでいることは辛いことだと思う。

そう思った。

食べ物ってやっぱりすげえ面白いや。
その土地の食べ物からその土地がどんな土地なのか、容易に想像できる。
私は
その土地のものを食べて自分の体がだんだんとその土地と同化して馴染んでいくのを感じるが楽しいし、なんだか幸せだ。

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